
建築部
三藤 匠朗
TAKURO
MITO
PROJECT STORY
PROJECT / 02
2棟の建築を同時並行で進めていくことの難しさを経験しながら
携わったメンバーの大きな成長につながった本プロジェクト。
その中心メンバーとして活躍した社員3名に、当時のことを振り返っていただきます。
建築部
三藤 匠朗
TAKURO
MITO
建築部
西口 元輝
GENKI
NISHIGUCHI
建築部
川島 颯太
SOTA
KAWASHIMA
三藤:以前より歯科クリニックなどの建築でお仕事をさせていただいていた、医療法人様からの新規ご依頼としてスタートすることになったプロジェクトです。最大の特徴は2棟同時建築。ひとつの敷地にそれぞれ鉄骨造4階建の有料老人ホームと地域コミュニティ棟を建て、それぞれを連結する形で同時竣工を目指す形になっていました。施主様の方は各棟にご担当者様がいたため、私どもの体制としても、私が現場所長として全体の取りまとめを行いながら、老人ホームを西口が、コミュニティ棟を川島がそれぞれ現場管理を行うチーム体制で挑みました。
西口:2棟同時で現場は動いていたんですが、私が担当する老人ホームが先行して、図面チェックから始まって基礎工事、鉄骨、外装、内装…と進行していき、私の方の各工程が終わった段階で川島の担当するコミュニティ棟の各工程が進行するといった流れで進んでいきました。
川島:私が担当した棟は地域住民に開かれたコミュニティスペースとして、デイサービスや保育室が入る施設。同じ鉄骨4階建といっても建物の設計や構造は老人ホームとまったく異なります。その意味では、西口と情報共有しながら同時進行するとはいえ、違うことが多いので連携がとても難しかったですね。
三藤:隣接しているとはいえ、用途も内容もまったく異なる2棟。だからこそ、各棟それぞれの工程・品質・安全管理がつつがなく進行し、そのうえで格棟の内容を共通して整理していく必要がありました。西口も川島も本格的に現場管理をするのは今回のプロジェクトが初めて同然だったので、ふたりの仕事に今回のプロジェクトの成否がかかっていたといっても過言ではありません。
西口:案件が終わったとはいえ、すごいプレッシャーじゃないですか。苦笑。
三藤:いちばん苦労したのは図面のチェックですね。老人ホーム棟のひとつの工程の図面チェックと発注が終わった段階で、コミュニティ棟の図面チェックを行う。その繰り返しで現場が進んでいったんですが、同時進行しているものの、用途・特色の違う2棟の各工程の図面チェックを順番に行う必要があったので、進行管理にはかなり気を遣いました。どこかが遅延するとプロジェクト全体に影響が出るからです。近道はないので、ひとつずつ順序立てて丁寧に業務を行うことに集中していました。
川島:三藤さんは、とにかく段取りがきっちりしていて、そして早い!一緒に現場を経験させていただく度に勉強になりますし、私の経験値が少なくてわからないこともフォローしていただいたので、本当に助かりました。
三藤:業者管理とその連携の難しさもありました。老人ホームとコミュニティ棟で進行している工事工程が異なるので、今日はどこの業者がどちらの棟に入って何の工事を行うのか?を逐一把握しながら管理チーム内で共有しておかないと、現場が混乱してしまう。だからこそ、コミュニケーションはかなり密にとって管理進行するように心がけていました。毎日、各棟に業者が乗り込む前に3人で事前打ち合わせを行ったうえで、それぞれが担当する棟の現場で図面確認をしながら業者と個別打ち合わせを行う。それを日々のルーティンにして、工事や発注の抜け漏れを徹底的に排除しました。
西口:その流れで言うと、私が担当した老人ホームの方がコミュニティ棟よりも工程が先に進行していくこともあり、とにかく自分が先にやらないと!という使命感で仕事に取り組んでいました。これまで携わってきた案件は三藤さんが現場管理として取りまとめてくれた内容をもとに、私が現場の段取りや進行管理を行うことが多かったのですが、今回はひとつの棟を自分が担当することになったので、あまり経験のなかった図面の作成や、業者間の調整や打ち合わせも自らの責任で行う必要がありました。当然、はじめての仕事も多かったので戸惑いもありましたし、経験不足・勉強不足を痛感しました。
川島:私も西口同様、業者連携などはじめての経験が多くチャレンジングな現場でした。三藤さんから指示されていた足場の図面作成も、予定通りに進められないなど悔しい思いもしました。反省点はたくさんあります。
三藤:それでも、2人とも前のめりによくやってくれたと思いますよ。
川島:自分自身が出来たかどうかは別ですが、これまで数件現場を経験してきたなかで、指示いただいた内容をこなす仕事からステップアップして、任せていただいた仕事を進める責任感は以前より確実に大きくなったと思っています。
西口:良くも悪くも、自分が描いた図面通り、調整した工程通りに現場が進んでいくことに、やりがいや達成感を感じました!その反面、予測していない事態が起こって現場が違う方向に進んでしまう場面もあったので、もっと経験を積んで知見を広めないと…と感じています。
三藤:私は2人の姿を見ていて、今回のプロジェクトでまたひとつ成長したなと感じました。西口は、とにかく積極性と向上心が見て取れた。まず自分で考えて、それでも答えが出せないことを私に聞きに来ていた。新しく関係を持つ業者や、経験したことのない工事に対しても、どんな風に段取りをして打ち合わせに望めばいいのかを主体的に考えて行動していたと思う。川島は現場で各業者と連携をとる、コミュニケーション力が伸びたなと感じます。日頃の職人さんとの会話を聞いていても、よく打ち解けているなと感心するほどだし、それは現場管理の仕事で大事な能力のひとつだから自信を持って欲しいですね。ただ、自分の意見を押し通すのが苦手な気がするので、そこは今後の課題かな。
西口:ありがとうございます。もっと経験を積まないとですね。
三藤:私たちの仕事はまず設計図があって、それをもとに建物を建てていくわけですが、実際に工事が進んでいくと、ここをもっとこうした方が良い!という変更点が現場でどんどん出てくるもの。そんな急な変更にも対応しながら、最終的にお客様のご要望に合わせて完成を目指して「思い通りのものができた!よかった!」と言ってもらえてはじめて成功だと言える。今回の経験を活かしながら、もっと場数を踏んで幅広い知識をもとに、現場を取り回せるようになって欲しいと思います。
西口:自分の現場を持てるようになりたい。三藤所長の元で働くだけではなく、私自身が所長として現場をトータルでまわせるように早くなりたいと思っています。意欲はもちろんですが、この仕事で大事なのは場数。時間はかかるかもしれませんが、もっとたくさんの現場を経験して、あらゆる工事のスタートからゴールまでの工程を理解しながら、お金の流れも含めたプロジェクト全体を管理できるようになりたいですね。
川島:私はそんな大それたことは言えないけれど…もっと所長を助けられるようになりたいです。経験を積んで、自分だけで判断ができることを増やして、業者との連携をもとに現場をスムーズに進められるように力をつけていきたいと思います。
三藤:今回のプロジェクトは私にとっても大きな経験値になりました。現場監督として私はまだまだ若輩者の部類ですが、10億を超える規模の工事を任せていただき納められたのは自信にもつながりました。これからも、規模はもちろん、多様な種類の現場を責任を持って担当することで、自分自身の視野をもっと広めたいと思います。そのうえで、後輩達が失敗を恐れずチャレンジできる環境、なにかあってもフォローできる力をつけたいと思います。それが、会社として新しいことに取り組む、全員が使命感を持って仕事に打ち込める、堺土建の強みになるはずだから。
PROJECT / 01
あいする久世 新築工事
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